裸参り①

 2月23日には、小友町に伝わる奇祭「裸参り」が行われました。

 小友町裸参りの起源は定かではないそうですが、修験者源龍院仙林が巌龍神社の別当を勤めていた時に不動講を結び、元禄年間に拝殿を造営した翌年に裸参りを行ったのが始まりと伝えられています。

 裸参りは、不動講を中心として伝承され、古くは旧1月28日に行われていたそうです。以前は、不動巌下の清水で水ごりもしていたそうですが、今はしていないそうです。
 腰に注連(しめなわ)をしめ、頭に鉢巻きをまき、草履履きに口に護符をくわえた男達(女性もいました)が、神社の大鈴もった厄男(42歳)を先頭に一列となって、各々手に「ぼんぼり」をもち、神社と上宿橋のそばの大般若供養塔の間を三往復して、五穀豊穣・無病息災などを祈願する祭りです。(案内板から一部引用しました)

 小友小学校からは、6年生5名、5年生3名、3年生1名の計9名の男子が参加しました。天気予報では、今年一番の寒波が襲来しているとのことで、確かに風雪が吹き荒れて、防寒着を着こんでも寒くて、大変でした。この中を晒しと短パンで歩く参加者はすごいの一言です。

 神事を行い、6時半にスタートして、約40分ほどで三往復が終わりました。地区センターに帰ってきた三年生の児童は、待っていたお母さんの顔を見たら緊張が解けたのか、泣き出してしまいました。それほど寒い中で護符を咥えて何も話さず、辛抱して参加していたんだなと思いました。きっとこの体験は参加したどの子にとっても自信につながったと思いますし、この寒さの中、裸参りをやり遂げたら、少々の困難には負けない強い心と体をもつ子供になることでしょう。
 素晴らしい祭りでした。