避難訓練(煙体験)

 9月1日の防災の日に合わせて、地震を想定した避難訓練が行われました。今回は昼休み時間で遊んでいるときという時間設定で、担任や先生方がいないとき、自分で行動を判断することを課題に行ないました。

 ほとんどの子どもたちが校庭や農村公園で遊んでいましたので、地震発生を知らせる放送が始まると、その場にしゃがみ込み頭を低くして地震がおさまるのを待ちました。感心したのは、農村公園で遊んでいた低学年を高学年が校庭に誘導していました。後で理由を聞いたところ、「農村公園は木がたくさんあり、倒れてくると危険だと思ったから、何もない校庭に避難させた。」とのことでした。

 ただ、避難訓練の前に、今年岩手県教育委員会から発行された復興教育の副読本「いきる かかわる そなえる」を使って、地震が起きた時のことについて事前指導をしていたのですが、地震が起きているときには、ただしゃがむのではなく「だんごむしのポーズ」をとるようにとの指導が徹底していなかったなと反省しています。

「だんごむしのポーズ」
https://www.youtube.com/watch?v=svqyoVh3Hfw

 消防署の方からは、「自分で判断できたこととすばやい避難」について誉めていただきましたが、「すこし、おしゃべりが聞こえてきたこと」から、訓練と分かっていても真剣に行うことが大事ですと次回の課題と期待も話していただきました。

 避難訓練のまとめの後は、校舎内に移動して、煙体験を行いました。音楽室に避難路を設置して、視界がほとんどないように煙を充満させておきました。その中を、姿勢を低くして、ハンカチでなるべく煙を吸わないように手探りで出口までたどり着くという訓練です。
 安全な煙を使用しているのですが、やはり吸い込むと咳をしたり、呼吸が苦しくなったりするとのことでした。実際には有毒ガスが発生し、吸いこんだら1〜2分で気を失い、逃げ遅れることを教えていただきました。

 子どもたちも、煙が充満した部屋がほとんど何も見えないことや、いくらハンカチで押さえていても煙を吸い込んでしまうことなどを体験し、あらためて火事の際の煙の恐ろしさを実感していました。煙体験は2年に一度行なっています。