裸参り
2月28日(土)小友町に伝わる奇祭「裸参り」が行われました。裸参りは修験者源龍院仙林が巌龍神社の別当を務めていた時に、不動講数名を名代として始まりとされていて、約350年以上の歴史がある祭りです。
今年参加した方々は46名で、小友小学校からは、5年生の男子2名、6年生の男子1名と6年生女子1名の計4名が参加しました。小学生の女子の参加は今まで例がないのではということでした。千秋さんの挑戦する気持ちが素晴らしいですね。
参加者は腰に注連(しめなわ)を締め、頭には鉢巻きを巻き、足袋に草履、口には護符を咥えて、巌龍神社と上宿橋たもとの大般若供養塔の間を三往復して、五穀豊穣・家内安全・震災復興を祈願しました。
例年に比べ積雪が少ないとはいえ冷え込みは厳しく、歩を進めるにしたがって参加者の肌も赤みを増し、寒さに耐えている様子が伝わってきました。
灯篭のろうそくが消えるなどしたために、いつもの年よりも時間がかかっているようでした。参加した小学生4名も寒さで手足の指先まで痺れてきていたようですが、大人や中学生に交じって必死にお参りをしていました。
3回のお参りが終わり、地区センターに帰ってきた4人はやり遂げた達成感と満足感で満面の笑顔でした。この厳しい行事に自分から挑み、身を切るような寒さなどの困難に打ち勝ち、見事に最後までやり遂げたことは、きっと、これからの大切な心の財産になると信じています。
過酷な行事ですので、無理に勧めるわけにはいきませんが、小友町に古くから伝わる大切な地域行事ですから、来年は、さらにたくさんの小学生たちが挑戦してくれることを心から願っています。参加した女の子の感想を紹介します
○ 昨日、私は「裸参り」に出ました。「裸参り」に出るのは初めてだったので、少しドキドキしました。着替えが終わって外に出た時は「あまり寒
くないな〜。」と思っていたけど、最後のあたりになると左手が動かなくなりました。でも、最後までやり切ることができました。
「裸参り」が終わって家に帰ると、とっても暖かかったです。「裸参り」に出たのは、小学校最後の思い出としてだったので、いい思い出になっ
たと思います。
巌龍神社の内部です。厳かな雰囲気ですね。 か・かっこい〜 渋いですね